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海のエビの生態

卵から孵ったばかりの初期の稚エビ(幼生)はプランクトンとして海中を漂っています。変態や脱皮を繰り返して大きくなります。少し大きくなると餌を取ったり泳ぐ能力を身につけていきます。成体と同じ形をした稚エビに成長しながら、浮遊生活から底生生活 (ていせいせいぶつ) へ移っていくのです。

海水エビの変態。ノープリウス、ゾエア
エビの変態

淡水のエビは、主に大型の卵を生んみ子供は大人と同じ体形の幼エビとして、 生活しているものが多いのですが、海水のエビは主に、非常に小さな幼生(ゾエア)としてプランクトンのような生活を送るものが多いのです。エビの種類によりますが、ゾエアより更に小さいノープリウスとして生まれるものがあります。このことが海水のエビは淡水よりも繁殖が難しいと言われるゆえんになっています。海のエビは幼生として生まれるので、生存率は低いのですが、たくさんの卵を産むことで生存競争に順応しています。(エビの変態は種類により更に複雑です。これは一つの例です)

例えば、ミナミヌマエビ(淡水)は、大型の卵を産卵して幼エビが生まれます。また、ヤマトヌマエビ(淡水)は、ゾエア(汽水)→幼エビで育つことが知られていいます。海水のクルマエビでは、ノープリウス→ゾエア→幼エビになります。ノープリウスは、エビやカニで比較的共通した体形を持っていおり、大きさは0.3~0.8mm程度です。海を遊泳して脱皮・変態を繰り返してゾエアになり、成体に近づいていきます。

 

ノープリウスは、植物性プランクトンを食べるものや、卵黄の栄養で育つものがあります。ゾエアになると、1~2mm程度の大きさになります。このことになると、植物性プランクトンやワムシ等の微生物を捕食します。

自宅で飼育(培養)しているアルテミア(ブラインシュリンプ)は、生まれた時はノープリウスとして誕生します。海洋性の植物性プランクトン(ナンノクロロプシス)のエサだけで成体に育ちます。成長したアルテミアは、成魚のタツノオトシゴに与えています。自宅で飼育しているオドリカクレエビが産卵した場合は、アルテミアと同じように「親エビまで飼育てたみよう!」と考えています。